輪行すれば、遠い場所へスムーズにアクセスできるのも自転車の魅力です。
私たちは新横浜駅に集合して、新幹線で新尾道駅へ。
でも、雛子さんのチェックで私の荷物が多すぎることが判明。
ドライヤー、枕、ぬいぐるみ……みんな宅配便で送り返されちゃいました(汗)。
ちなみに紗希さんは自走(!)で現地合流です。
新尾道駅から走り出して、尾道港へ。
ここから小さなフェリーで向島へ渡ります。
いよいよ島めぐりの旅が始まります!
たくさんの島々が浮かぶ瀬戸内海。
海が陸に囲まれている風景が新鮮です。
そして、早速ひとつめの橋が登場。
向島と因島を結ぶ因島大橋です。
橋は海上高く架かっているので入り口まで登りが続きますが、自転車が走りやすいように勾配がゆるやかなのがうれしいです。
長さ1270mもある因島大橋は、クルマが走る道路の下に、自転車など軽車両用の通路があるのです。
ただ橋を渡っているだけとはいえ、自転車に乗って海を渡れちゃうって、不思議な感じがしますね~。
因島大橋を渡ってすぐに、紗希さんおすすめのグルメポイント「はっさく屋」さんへ。
はっさく大福が絶品です。おいしい~。
この先にも、ジェラート、コロッケ、塩ソフトなどなど、しまなみ海道にはたくさんのグルメ処が待っているとか。
楽しみ~。
因島でぜひ寄りたいのが大山神社。
ハンドルなどに付けることができる、サイクリスト向けの交通安全お守りがいただけるんですよ。
本日ふたつ目となる橋、生口橋です。
これを渡った生口島には、瀬戸田という賑やかな街があって、しまなみ海道随一のスイーツやコロッケが楽しめます。
私たちが泊まる旅館も瀬戸田の港近くにあるのです。
旅館に到着~。
道中は楽しいし、お風呂は気持ちいいし、ご飯もおいしいし、ここは天国だよ~。
お布団の上で恋バナ……じゃなくて、自転車ライフを語り合いました。
雛子さん、弥生さん、紗希さんは、フランスで四年に一度開催されるブルベの祭典「パリ~ブレスト~パリ」に出るのが夢なんだって教えてくれました。
その距離なんと1200km!
今の私には縁がない話かもですが、三人の話を聞いていると、とっても素敵なブルベなんだろうなあと思えました。
迎えた翌日は、天気予報が外れて、まさかの雨……。
「雨の中だけど、最後まで走っちゃうって選択肢はナシなのかな?」。
こんな私の提案を、みんな喜んで受け入れてくれました!
カッパを着て、雨天ライドスタート!
けれど、グレーチング(側溝のフタ)で滑りこけてしまった私……。
金属のフタや白線など、滑りやすい場所に注意しなければ!
しまなみ海道のハイライト、いちばん長い来島海峡大橋(なんと4105m!)が見えてくる頃には雨が上がってくれ、橋に負けないほど大きな虹が迎えてくれました。
こんな素敵なことがあるなら、雨天ライドも楽しいかも!
来島海峡大橋を渡りきって、四国に上陸。一泊二日のしまなみ海道、ちゃんと走りきれましたよ!
自転車なら、こんなに少ない荷物でも、こんなに遠くまで走れるんだって学びました。
泊まりがけのツーリングの考え方って、長距離を走る時も使えるそうです。
今回の経験を活かせば、私でももっと遠くへ行けるのかもしれません。
小さな奇跡と共に始まった私の自転車ライフは、
これからも続いていきそうです!